病院の良し悪し

2025年7月
  • 子供のお腹の湿疹かゆみ対策とスキンケア

    未分類

    子供のお腹に湿疹ができてかゆがっている姿を見るのは、親としてつらいものです。かゆみを我慢できずに掻きむしってしまうと、皮膚のバリア機能がさらに低下し、症状が悪化したり、細菌感染(とびひなど)を引き起こしたりする可能性もあります。適切なかゆみ対策とスキンケアで、子供のかゆみを少しでも和らげ、肌の状態を改善してあげましょう。まず、基本的なスキンケアとして、皮膚を清潔に保ち、しっかりと保湿することが重要です。入浴時は、低刺激性の石鹸やボディソープをよく泡立て、手のひらで優しく洗ってあげましょう。ゴシゴシと強く擦るのは禁物です。シャワーの温度はぬるめにし、洗い残しがないように丁寧にすすぎます。入浴後は、柔らかいタオルで優しく押さえるように水分を拭き取り、肌が乾燥する前に、できるだけ早く保湿剤を塗ります。保湿剤は、子供の肌に合った、無香料・無着色・低刺激性のものを選び、湿疹の状態や季節に合わせて、ローション、クリーム、軟膏などを使い分けましょう。かゆみが強い場合は、患部を冷やすのも効果的です。冷たい水で濡らしたタオルや、保冷剤をタオルで包んだものなどを、かゆい部分に優しく当てて冷やしてみましょう。ただし、冷やしすぎると血行が悪くなるため、適度な時間で行います。爪を短く切っておくことも、掻き壊しを防ぐためには大切です。爪が長いと、無意識のうちに皮膚を傷つけてしまいます。こまめに爪を切り、清潔に保ちましょう。乳幼児の場合は、ミトンなどを着用させるのも一つの方法です。衣類は、肌触りの良い、通気性の高い綿素材のものを選びましょう。化学繊維やウール素材は、肌を刺激し、かゆみを悪化させることがあります。また、縫い目やタグが直接肌に当たらないように、裏返して着せたり、タグを切り取ったりする工夫も有効です。これらのセルフケアで症状が改善しない場合や、かゆみが非常に強い場合、湿疹が広範囲に及んでいる場合は、小児科や皮膚科を受診しましょう。医師は、症状に応じて、かゆみ止めの内服薬(抗ヒスタミン薬など)や、炎症を抑えるための塗り薬(ステロイド外用薬など)を処方してくれます。医師の指示に従い、正しく薬を使用することが大切です。