寒暖差でほっぺ赤い?子供の肌と温度変化
子供のほっぺが赤く、熱がない場合、その原因の一つとして「寒暖差」が考えられます。子供の皮膚は大人と比べて薄く、血管の調節機能も未熟なため、急激な温度変化に敏感に反応しやすいのです。寒い屋外から暖かい室内に入った時や、お風呂上がりなど、体が温まると、顔の毛細血管が拡張して血流が増加し、ほっぺが赤く見えることがあります。これは、体の自然な反応であり、通常は一時的なもので、しばらくすると自然に赤みは引いていきます。特に、空気が乾燥している冬場は、この寒暖差による赤みが出やすい傾向があります。暖かい部屋の乾燥した空気が、肌の水分を奪い、バリア機能を低下させるため、血管が拡張しやすくなるのです。また、元々肌が敏感な子や、アトピー性皮膚炎の傾向がある子は、寒暖差による刺激で赤みが出やすいと言われています。この寒暖差によるほっぺの赤みは、基本的には心配いりませんが、赤みが長引いたり、かゆみを伴ったりする場合は、乾燥や肌荒れが悪化している可能性も考えられます。対策としては、まず急激な温度変化をできるだけ避けることが挙げられます。外出時には、マフラーや帽子で顔を覆い、冷たい外気に直接触れないようにするのも良いでしょう。室内では、加湿器を使用するなどして、適切な湿度を保つことが大切です。また、保湿ケアも重要です。入浴後や洗顔後は、すぐに保湿剤を塗り、肌の水分が逃げないようにしましょう。もし、赤みとともにかゆみが強い場合や、湿疹のようなものが現れた場合は、他の原因(アレルギーや皮膚炎など)も考えられるため、小児科や皮膚科を受診することをお勧めします。医師に相談し、適切なスキンケア方法や、必要であれば塗り薬などを処方してもらいましょう。