かかとの後ろに痛みを感じた時、すぐに病院へ行くべきか、それともしばらく様子を見ても良いのか、判断に迷うことがあるかもしれません。多くの場合、軽度の痛みであればセルフケアで改善することもありますが、中には専門的な治療が必要なケースもあります。受診の目安となるポイントをいくつかご紹介します。まず、痛みの強さと持続期間です。我慢できないほどの激しい痛みがある場合や、安静にしていてもズキズキとした痛みが続く場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。また、軽い痛みであっても、数日~1週間程度セルフケア(安静、アイシング、ストレッチなど)を試みても改善しない、あるいは徐々に悪化していくようであれば、専門医の診察を受けることをお勧めします。次に、日常生活への支障の程度も目安となります。歩くのが困難、階段の上り下りがつらい、靴を履くと痛くてたまらないなど、日常生活に大きな支障が出ている場合は、我慢せずに受診しましょう。また、腫れや熱感、赤みといった炎症のサインが明らかな場合も、受診を検討すべきです。特に、急に腫れがひどくなったり、熱っぽさを感じたりするようであれば、感染症などの可能性も考慮する必要があります。原因が思い当たらない痛みや、左右両方のかかとに同時に強い痛みが出た場合も、念のため医師の診察を受けておくと安心です。さらに、過去にアキレス腱の断裂や、かかと周辺の怪我をしたことがある方で、同様の場所に痛みが出た場合も、再発や別の問題の可能性があるため、受診を検討しましょう。そして、最も重要なのは、「おかしいな」「いつもと違うな」と感じたら、自己判断せずに専門医に相談することです。整形外科を受診すれば、レントゲンや超音波検査などを用いて原因を特定し、適切な治療法を提案してくれます。早期発見・早期治療が、症状の悪化を防ぎ、早期回復への近道となります。
いつ病院へ?かかとの後ろの痛みの受診目安