目の周りに湿疹ができてしまい、しかもストレスを感じると悪化するような場合、「一体、何科を受診すれば良いのだろう?」と迷うことがあるかもしれません。適切な診療科を選ぶことは、的確な診断と治療への第一歩となります。まず、皮膚の症状である湿疹が主な悩みであるため、基本的には皮膚科を受診するのが最も適切です。皮膚科医は、湿疹の状態(赤み、かゆみ、ブツブツ、乾燥など)を詳細に観察し、必要に応じてアレルギー検査や皮膚の検査などを行い、原因を特定します。そして、その原因に応じた塗り薬(ステロイド外用薬、保湿剤、抗ヒスタミン薬など)や内服薬を処方してくれます。化粧品かぶれやアトピー性皮膚炎、花粉皮膚炎など、様々な原因による湿疹に対応可能です。もし、目の周りの湿疹と同時に、強いストレスや不安感、抑うつ気分、不眠といった精神的な不調も抱えている場合は、心療内科や精神科の受診も検討してみましょう。これらの診療科では、ストレスの原因や対処法について相談に乗ってくれたり、必要に応じてカウンセリングや薬物療法(抗不安薬や抗うつ薬など)を行ったりして、心身両面からのアプローチで症状の改善を目指します。皮膚科と心療内科・精神科が連携して治療を進めることもあります。また、アレルギーが強く疑われる場合(例えば、特定の季節に症状が悪化する、他のアレルギー疾患も持っているなど)は、アレルギー科を標榜している医療機関も選択肢の一つとなります。アレルギー専門医による詳細なアレルギー検査や、専門的な治療を受けることができます。どの科を受診すべきか迷った場合は、まずはかかりつけ医に相談するか、総合病院の総合受付などで症状を伝え、適切な診療科を案内してもらうのが良いでしょう。