子供のほっぺが赤く、熱がない場合、多くの親御さんは「これは病気なのだろうか？病院へ連れて行くべき？」と悩むことでしょう。熱がないと、つい様子を見てしまいがちですが、中には医療機関の受診が必要なケースもあります。その判断の目安となるポイントをいくつかご紹介します。まず、赤み以外の症状の有無を確認しましょう。ほっぺの赤みに加えて、強いかゆみがある、ブツブツとした湿疹が広がっている、水ぶくれができている、といった皮膚症状が見られる場合は、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎、あるいは何らかの感染症の可能性も考えられます。これらの場合は、小児科や皮膚科を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。次に、子供の機嫌や全身状態も重要な判断材料です。ほっぺが赤いだけで、いつもと変わらず元気に遊んでいて、食欲もあるようであれば、一時的なものや軽い肌荒れの可能性が高く、急いで受診する必要はないかもしれません。しかし、ぐったりしていて元気がない、機嫌が悪い、食欲がない、といった場合は、何らかの体調不良のサインである可能性があるため、受診を検討しましょう。また、赤みが続く期間も目安の一つです。一時的な寒暖差や運動による赤みであれば、数時間程度で自然に引いていくはずです。しかし、数日経っても赤みが改善しない、あるいは徐々に悪化していくようであれば、医師に相談することをお勧めします。特に、りんご病（伝染性紅斑）のように、特徴的な発疹のパターンがある場合は、診断を確定するためにも受診が必要です。食物アレルギーが疑われる場合（特定の食べ物を食べた後に決まって赤くなるなど）も、自己判断せずに専門医の診察を受けましょう。判断に迷った場合は、かかりつけの小児科医に電話で相談してみるのも良い方法です。症状を具体的に伝えることで、受診の必要性やタイミングについてアドバイスをもらえるはずです。