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ぎっくり腰の再発予防日常生活でできること
ぎっくり腰は、一度経験すると、その激しい痛みの恐怖から「もう二度と繰り返したくない!」と強く思うものです。残念ながら、ぎっくり腰は再発しやすいという特徴がありますが、日頃の生活習慣を見直し、適切な予防策を講じることで、そのリスクを大幅に減らすことができます。まず、正しい姿勢を意識することが基本です。猫背や反り腰といった不良姿勢は、腰に大きな負担をかけ、ぎっくり腰の引き金となります。立っている時も座っている時も、背筋を伸ばし、骨盤を立てるような正しい姿勢を心がけましょう。特に、デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいる場合は、こまめに休憩を取り、軽いストレッチなどで体をほぐすようにしましょう。次に、物を持ち上げる時の動作に注意することです。床にある物を持ち上げる際は、膝を曲げて腰を落とし、荷物を体に近づけてから、足の力を使って持ち上げるようにします。腰だけで持ち上げようとしたり、体をひねりながら持ち上げたりするのは非常に危険です。適度な運動で腰回りの筋力を維持・強化することも重要です。腹筋や背筋、そして体幹のインナーマッスルを鍛えることで、腰椎を安定させ、腰への負担を軽減することができます。ウォーキングや水泳といった有酸素運動も、全身の血行を促進し、筋肉の柔軟性を保つのに役立ちます。ただし、運動は無理のない範囲で、正しいフォームで行うことが大切です。ストレッチで筋肉の柔軟性を高めることも、再発予防には効果的です。特に、腰周りだけでなく、お尻や太ももの裏側(ハムストリングス)の筋肉が硬くなっていると、腰への負担が増えるため、これらの筋肉を重点的にストレッチしましょう。体重管理も重要です。体重が増加すると、それだけ腰にかかる負担も大きくなります。バランスの取れた食事を心がけ、適正体重を維持するようにしましょう。そして、体を冷やさないように注意することも大切です。体が冷えると、筋肉が硬くなり、血行も悪くなるため、ぎっくり腰を起こしやすくなります。これらの予防策を日常生活に取り入れ、継続していくことが、ぎっくり腰の再発を防ぎ、健康な腰を保つための鍵となります。