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手のしびれで病院へ!受診時の伝え方
手のしびれで医療機関を受診する際、医師に自分の症状を的確に伝えることは、正確な診断と適切な治療を受けるために非常に重要です。しかし、いざ診察室に入ると緊張してしまったり、何を伝えれば良いのか分からなくなってしまったりすることもあるでしょう。事前に伝えるべきポイントを整理しておくと、スムーズなコミュニケーションに繋がります。まず、最も重要なのは「いつから、どのようなきっかけでしびれるようになったのか」です。例えば、「一週間前の朝起きた時から急にしびれ始めた」「数ヶ月前から徐々にしびれが強くなってきた」「パソコン作業を長時間した後からしびれるようになった」など、具体的な情報を伝えましょう。次に、「どこが、どのようにしびれるのか」を詳しく説明します。手のどの部分(指先だけ、手のひら全体、腕から手にかけてなど)、どの指(親指側、小指側など)、片手だけなのか両手なのか、などを明確に伝えます。しびれの性質も重要です。「ジンジンする」「ピリピリする」「チクチクする」「電気が走るような感じ」「感覚が鈍い」「触っても感じにくい」など、できるだけ具体的に表現しましょう。また、「しびれの強さ」を伝える際には、全くしびれていない状態を0、想像しうる最大のしびれを10とした場合に、現在のしびれがどの程度かを数字で表現するのも有効です(ペインスケールと同様)。さらに、「どのような時にしびれが強くなり、どのような時に和らぐのか」も大切な情報です。例えば、「手を上げているとしびれる」「首を特定の方向に動かすとしびれが強くなる」「手を振ると楽になる」「安静にしていても常にしびれている」など、具体的な状況を伝えましょう。そして、「手のしびれ以外に何か症状があるか」も忘れずに伝えてください。痛み、筋力低下(物が持ちにくい、握力が弱いなど)、首や肩のこり、頭痛、めまい、ろれつが回らないといった他の症状があれば、それが診断の手がかりとなることがあります。過去の病歴や現在治療中の病気、服用している薬(市販薬やサプリメントも含む)、アレルギーの有無、喫煙歴、飲酒歴、職業、生活習慣なども、医師にとっては重要な情報です。これらの情報をメモにまとめて持参すると、伝え忘れを防ぐことができます。