ぎっくり腰の痛みを和らげ、回復を早めるためには、適切な姿勢と動作を心がけることが大切です。【比較的楽な姿勢】 * 横向きで寝る: 膝を軽く曲げ、背中を少し丸めるようにして横向きに寝ると、腰への負担が軽減されることがあります。膝の間にクッションや枕を挟むと、さらに楽になる場合があります。左右どちらが楽かは、試してみて自分に合った方を選びましょう。 * 仰向けで膝を立てる: 仰向けに寝て、膝を立て、膝の下にクッションや丸めた布団などを入れると、腰が反りすぎるのを防ぎ、痛みが和らぐことがあります。 * 四つん這い: 痛みが少し落ち着いてきたら、四つん這いの姿勢も比較的楽な場合があります。ただし、腰を反らせすぎたり、丸めすぎたりしないように注意しましょう。【NGな姿勢・動作】 * 前かがみになる: 床の物を拾おうとしたり、靴下を履こうとしたりする際の前かがみの姿勢は、腰に大きな負担をかけ、激痛を引き起こす可能性があります。できるだけ避けるか、膝を曲げて腰を落とすようにしましょう。 * 腰をひねる: 急に後ろを振り向いたり、体をねじったりする動作は、腰の筋肉や関節に負担をかけ、痛みを悪化させることがあります。体の向きを変える時は、足から動かすように意識しましょう。 * 長時間同じ姿勢でいる: 長時間座りっぱなしや立ちっぱなしは、腰の筋肉を緊張させ、血行を悪化させます。できるだけこまめに体勢を変えたり、軽いストレッチをしたりするようにしましょう。 * 重い物を持つ: 当然ですが、ぎっくり腰の時に重い物を持つのは厳禁です。どうしても持たなければならない場合は、膝を曲げて腰を落とし、荷物を体に近づけて持ち上げるようにし、腰だけで持ち上げないように注意しましょう。 * 無理なストレッチやマッサージ: 痛みが強い急性期に、自己流で無理なストレッチやマッサージを行うと、かえって炎症を悪化させる可能性があります。専門家の指示がない限りは避けましょう。これらの楽な姿勢やNGな動作は、あくまで一般的な目安です。痛みの感じ方には個人差があるため、自分にとって最も楽な姿勢を見つけ、痛みを悪化させるような動きは避けるように心がけましょう。そして、何よりも大切なのは、痛みが強い場合は無理をせず、安静にすることです。