子供のほっぺが赤く、熱がない場合、皮膚の乾燥やアレルギー反応が原因となっていることも少なくありません。特に、皮膚が薄くデリケートな子供は、外部からの刺激に敏感に反応しやすいため、適切なスキンケアが重要になります。まず、乾燥が原因の場合です。空気が乾燥する冬場や、暖房の効いた室内では、肌の水分が奪われやすく、ほっぺがカサカサしたり、赤みを帯びたりすることがあります。この場合は、保湿ケアが基本となります。入浴後や洗顔後など、肌が清潔な状態で、できるだけ早く保湿剤を塗ってあげましょう。ベビーローションやクリーム、ワセリンなど、子供の肌に合った、刺激の少ない保湿剤を選びます。こまめに塗り直すことも大切です。加湿器を使用したり、濡れタオルを部屋に干したりして、室内の湿度を適切に保つことも乾燥対策には有効です。次に、アレルギー反応が原因の場合です。特定の食べ物や、ハウスダスト、花粉、ダニ、ペットの毛などがアレルゲンとなり、ほっぺに赤みやかゆみ、湿疹といった症状が現れることがあります。アトピー性皮膚炎の症状の一つとして現れることもあります。この場合は、まず原因となるアレルゲンを特定し、できるだけ避けることが重要です。食事日誌をつけたり、アレルギー検査を受けたりするのも良いでしょう。スキンケアとしては、やはり保湿が基本ですが、炎症を抑えるための塗り薬(ステロイド外用薬など)が必要になることもあります。これらの薬は、医師の指示に従って正しく使用することが大切です。また、よだれや食べこぼし、汗などが肌に付着したままになっていると、それが刺激となって赤みを引き起こすこともあります。こまめに優しく拭き取り、清潔な状態を保つようにしましょう。ゴシゴシと強く擦るのは逆効果なので、注意が必要です。赤みが長引く場合や、かゆみが強い場合、湿疹が広がってくるような場合は、自己判断せずに小児科や皮膚科を受診し、適切なアドバイスと治療を受けるようにしてください。
乾燥?アレルギー?熱なしほっぺ赤い時のスキンケア