病院の良し悪し

一度、急なかかとの痛みを経験すると、「またあの痛みが襲ってくるのではないか」と不安になるものです。特に、足底筋膜炎などは再発しやすいと言われています。しかし、日頃から適切な予防策を講じることで、再発のリスクを減らすことができます。まず最も重要なのは、足底筋膜やアキレス腱、ふくらはぎの筋肉の柔軟性を保つことです。これらの筋肉や腱が硬くなっていると、足底筋膜にかかる負担が増大し、炎症が起こりやすくなります。お風呂上がりなど、体が温まっている時に、足首をゆっくりと回したり、足の指を反らせたり、アキレス腱やふくらはぎを伸ばすストレッチを習慣にしましょう。次に、靴選びも非常に重要です。クッション性が良く、足のアーチを適切にサポートしてくれる靴を選びましょう。底が薄すぎる靴や、ヒールの高い靴、サイズの合わない靴は、足に余計な負担をかけ、かかとの痛みを引き起こす原因となります。インソール（足底挿板）を使用するのも効果的です。特に、扁平足やハイアーチの人は、足のアーチが崩れやすいため、オーダーメイドのインソールや、市販のものでも自分の足に合ったものを選ぶと良いでしょう。また、体重管理も大切です。体重が増加すると、その分、足にかかる負担も大きくなります。適度な運動とバランスの取れた食事を心がけ、適正体重を維持するようにしましょう。運動習慣も重要ですが、急に激しい運動を始めたり、運動量を急増させたりするのは避けましょう。ウォーミングアップとクールダウンをしっかりと行い、運動後は足のストレッチやアイシングなどでケアをすることも忘れずに。長時間の立ち仕事や、硬い地面での作業が多い方は、こまめに休憩を取り、足への負担を軽減する工夫をしましょう。これらの予防策を日常生活に取り入れ、継続していくことが、急なかかと痛の再発を防ぐための鍵となります。もし、再び痛みが出始めたら、早めにセルフケアを開始し、改善しない場合は医療機関を受診するようにしましょう。