病院の良し悪し

2025年11月
  • 子どもの顔面神経麻痺何科で診てもらう?

    未分類

    顔面神経麻痺は、大人だけでなく、子どもにも起こりうる病気です。生まれつき顔の動きが悪い「先天性顔面神経麻痺」や、出生時の外傷によるもの、あるいはヘルペスウイルス感染(ベル麻痺やハント症候群)、中耳炎などが原因で後天的に発症することもあります。子どもに顔面神経麻痺の症状(顔の片側が動かない、目が閉じにくい、口角が下がる、よだれが出るなど)が見られた場合、保護者の方はまず何科に連れて行くべきか迷うでしょう。最初に相談すべきは、かかりつけの小児科です。小児科医は、子どもの病気全般を診る専門家であり、顔面神経麻痺の初期評価を行い、原因や重症度を判断し、必要であれば専門の医療機関を紹介してくれます。また、全身状態の管理や、他の小児特有の疾患との鑑別も行ってくれます。より専門的な診断や治療が必要な場合、主な選択肢となるのが耳鼻咽喉科です。特に、ベル麻痺やハント症候群、中耳炎に関連する顔面神経麻痺の場合は、耳鼻咽喉科が中心となって治療を行います。聴力検査や顔面神経機能検査などを行い、ステロイド薬や抗ウイルス薬の投与、リハビリテーションの指導などが行われます。また、小児神経科も、子どもの神経系の病気を専門とする診療科であり、顔面神経麻痺の原因が脳や神経の病気である可能性を評価したり、神経学的な側面からの治療アプローチを行ったりします。特に、顔面神経麻痺以外にも神経症状(例えば、けいれんや発達の遅れなど)が見られる場合は、小児神経科の受診が勧められます。形成外科(特に小児形成外科)も、先天性顔面神経麻痺や、重度の麻痺で手術が必要な場合に連携することがあります。大切なのは、子どもの顔に麻痺の兆候が見られたら、自己判断せずにできるだけ早く医療機関を受診することです。早期の診断と適切な治療が、良好な回復と後遺症の軽減に繋がります。医師とよく相談し、子どもにとって最善の治療法を選択していくことが重要です。