病院の良し悪し

2025年11月
  • 神経内科?脳神経外科?偏頭痛の受診先の選び方

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    偏頭痛のつらい症状に悩まされ、医療機関を受診しようと考えた時、神経内科と脳神経外科、どちらが良いのか迷うことがあるかもしれません。それぞれの診療科の役割と特徴を理解し、適切な受診先を選ぶことが大切です。まず、神経内科は、脳、脊髄、末梢神経、筋肉といった神経系全体の病気を内科的に診断・治療する専門科です。偏頭痛は、神経系の機能的な異常が関与していると考えられており、神経内科医は偏頭痛の診断と薬物療法(急性期治療薬や予防薬の処方など)、生活指導において中心的な役割を果たします。問診や神経学的診察を通じて、偏頭痛のタイプや重症度を評価し、個々の患者さんに合った治療計画を立ててくれます。また、他の神経疾患(例えば、多発性硬化症やてんかんなど)との鑑別も行います。一方、脳神経外科は、主に脳や脊髄の外科的治療が必要な疾患(脳腫瘍、脳血管障害、頭部外傷など)を専門とする診療科です。偏頭痛そのものを手術で治療することは通常ありません。しかし、偏頭痛と似たような頭痛を引き起こす可能性のある、くも膜下出血や脳動脈瘤、脳腫瘍といった器質的な脳疾患を除外診断するために、CT検査やMRI検査といった画像検査が必要と判断された場合に、脳神経外科の受診が勧められることがあります。特に、これまでに経験したことのないような突然の激しい頭痛や、意識障害、麻痺といった症状がある場合は、緊急性の高い脳疾患の可能性があるため、脳神経外科での迅速な対応が必要となります。どちらの科を受診するか迷う場合は、まず、症状の状況を考えてみましょう。ズキンズキンとした拍動性の頭痛が繰り返し起こり、吐き気や光・音への過敏などを伴う典型的な偏頭痛の症状であれば、まずは神経内科を受診するのが一般的です。そこで、より精密な画像検査が必要と判断されれば、脳神経外科を紹介されるという流れになることもあります。また、頭痛外来を設けている医療機関であれば、より専門的な診断と治療が期待できます。