病院の良し悪し

未分類
  • 手のひらが赤いのは更年期のサイン?その関係性

    未分類

    ふと自分の手のひらを見た時、いつもより赤みが強いと感じることはありませんか。特に、更年期を迎える年代の女性の中には、このような手のひらや指の赤みに気づき、何か病気ではないかと心配になる方もいるかもしれません。確かに、手のひらの赤みは、様々な原因で起こりうる症状ですが、更年期との関連も指摘されています。更年期とは、一般的に閉経を挟んだ前後約十年間(多くは40代後半から50代半ば頃)を指し、この時期には女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少します。エストロゲンは、女性の生殖機能だけでなく、皮膚や血管、骨、自律神経など、全身の様々な機能に影響を与えています。そのため、エストロゲンの減少は、体に多様な変化や不調(更年期症状)を引き起こすのです。手のひらの赤みと更年期の関連については、主に二つの側面から考えられています。一つは、自律神経の乱れによる血管拡張です。エストロゲンの減少は、体温調節や血流コントロールを司る自律神経のバランスを不安定にしやすくします。その結果、手足の末梢血管が拡張しやすくなり、手のひらや指に赤みが生じたり、ほてりを感じたりすることがあります。これは、更年期によく見られるホットフラッシュ(のぼせや顔のほてり、発汗など)と同様のメカニズムが関わっている可能性があります。もう一つは、皮膚の乾燥や菲薄化(ひはくか:皮膚が薄くなること)です。エストロゲンには、皮膚の潤いや弾力性を保つコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促す働きがあります。エストロゲンが減少すると、皮膚が乾燥しやすくなったり、薄くなったりして、その下にある毛細血管が透けて見えやすくなり、結果として手のひらが赤く見えることがあるのです。ただし、手のひらの赤みは、更年期以外の原因(例えば、肝機能障害、甲状腺機能異常、皮膚炎、アレルギー、あるいは単なる体質など)でも起こり得ます。気になる場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、原因を特定してもらうことが大切です。