病院の良し悪し

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  • 子どもの偏頭痛何科に連れて行くべき?

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    偏頭痛は大人だけの病気ではなく、子どもにも起こりうる頭痛の一種です。しかし、子どもは自分の症状をうまく言葉で表現できなかったり、大人とは症状の現れ方が異なったりすることがあるため、周囲の大人が気づき、適切な対応をすることが大切です。では、子どもに偏頭痛の疑いがある場合、何科に連れて行くべきなのでしょうか。まず第一に相談すべきは、かかりつけの小児科です。小児科医は、子どもの成長発達全般を理解しており、頭痛の原因が偏頭痛なのか、それとも他の小児特有の疾患(例えば、感染症や副鼻腔炎、起立性調節障害など)なのかを鑑別診断してくれます。また、生活習慣の指導や、初期的な薬物療法(アセトアミノフェンなど)を行ってくれることもあります。もし、症状が典型的でなかったり、治療が難しかったりする場合、あるいはより専門的な診断や治療が必要と判断された場合には、小児科医から小児神経科や、子どもの頭痛を専門に診ている頭痛外来などを紹介されることがあります。小児神経科医は、子どもの脳や神経系の病気を専門としており、偏頭痛の診断と治療においてより専門的な知識と経験を持っています。詳細な問診や神経学的診察、必要に応じて画像検査などを行い、診断を確定します。治療としては、急性期治療薬(トリプタン製剤も、年齢や体重によっては使用可能)や、予防薬の選択、そして生活指導などを行います。また、子どもは大人に比べて、腹痛や嘔吐といった消化器症状が前面に出る「腹部片頭痛」や、めまいやふらつきが主な症状となる「良性発作性めまい」といった、偏頭痛の特殊なタイプを発症することもあります。これらの診断も、小児神経科医の専門領域となります。大切なのは、子どもが頭痛を訴えた時に、「たかが頭痛」「気のせいだ」と軽視せず、真摯に耳を傾けることです。特に、頭痛の頻度が多い、痛みが強い、日常生活に支障が出ている、あるいは他の症状(嘔吐、視覚異常、めまいなど)を伴う場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。